会社から内定をもらったり、個人で何かを始めたり、学生から社会人になる前にみなさんは何をしますか?
時間が出来た人は、友達や家族と海外旅行に行く、好きな趣味に没頭する、自己研鑽のために資格を取る、アルバイトに精を出して貯金するなど、色々なことを考えていると思います。
そして、気が付いたら社会人生活まであと少ししかない・・・
でも全然準備ができていない・・・
準備ってそもそも何をすればよいのかわからない!!
といったことにならないように、学生から社会人になるために、事前に何を準備しておけばよいのかをポイントに絞ってまとめました。
今回は「運転免許・自動車・バイク編」です。
新生活を準備するためには、住所変更など役所で行う手続きの他にも、運転免許や自動車・バイクを持っている人などに必要な手続きがあります。
自動車やバイクは、排気量によって、手続きする場所や必要な書類が異なるので注意しましょう。
引っ越しなどに伴う役所での手続きについては「役所編」にまとめていますので、そちらも併せて見てみてください。
では、行きましょう。
運転免許証の更新
引越しなどで、運転免許証の住所が変わったら、変更手続きを行います。
引越し先の運転免許試験場、運転免許更新センター、警察署のいずれかに行き、
「運転免許証記載事項変更届」を提出します。
顔写真付きの運転免許証は、1つで本人確認の際に使用することのできるとても重要な書類です。
クレジットカードの発行や各種保険への加入など、新社会人になるあたって頻繁に活躍の場があるので、出来るだけ早く手続きを済ませてしまいましょう。
場所 | 引越し先の運転免許試験場、運転免許更新センター、警察署のいずれか |
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人 | 本人(代理人も可) |
概要 | 運転免許記載事項変更届を提出する。 提出後、その場で変更後の免許証を受け取ることができます。 |
必要な物 | ・運転免許証 ・住民票の写し(マイナンバーが記載されていないもの) 代理人が申請する場合は、申請者本人と代理人が併記された住民票、代理人の本人確認書類(運転免許証、パスポート、健康保険証など)が必要です。 |
自動車の住所変更
引越しなどで住所が変わった場合、車検証の記載を変更する必要があります。
この手続きを「変更登録」と言い、引越し後15日以内に行う必要があります。
普通自動車と軽自動車で手続きが異なるので注意してください。
また、バイクも手続きが異なるので、後半の「バイクの住所変更」をご覧ください。
それでは、各々について説明していきます。
普通自動車
引越しによって自動車の駐車場所が変わった場合は、次の2つの手続きが必要です。
①自動車保管場所証明書(車庫証明)の届出
②自動車の変更登録
自動車の変更登録には、車庫証明が必要なので早めに手続きを行いましょう。
また、自動車の変更登録を行わないと、税金や保険の案内が届かないなどトラブルの元となるので気をつけましょう。
自動車保管場所証明書(車庫証明)の手続き
場所 | 自動車の保管場所を管轄する警察署 |
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人 | 本人 |
概要 | 申請書を提出します。書類は当日入手できます。保管場所を変更してから15日以内の手続きが必要です。 新しい車庫証明が交付されるまで1週間ほどかかります。 |
必要な物 | ・印鑑 ・自動車保管場所証明申請書 ・保管場所標章交付申請書 ・保管場所の所在図・配置図 ・保管場所が自分の所有地の場合:保管場所使用権原疎明書面(自認書) ・保管場所が貸し駐車場の場合:保管場所使用承諾証明書 |
自動車の変更登録手続き
場所 | 引越し先の管轄の運輸支局、自動車検査登録事務所 |
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人 | 本人(代理人も可) |
概要 | 申請書を提出します。書類は当日入手できます。保管場所を変更してから15日以内の手続きが必要です。 |
必要な物 | ・印鑑 ・申請書 ・自動車保管場所証明書(車庫証明) ・手数料納付書(自動車検査登録印紙を添付する) ・自動車検査表(車検証) ・新住所の住民票 ・ナンバープレート |
軽自動車
軽自動車の場合は、引越し先の管轄の軽自動車検査協会で手続きを行います。
軽自動車の場合、自動車で必要だった「自動車保管場所証明書(車庫証明書)」は必要ありません。
代わりに軽自動車の保管場所が対象地域の場合は「保管場所届出」を管轄の警察署に提出する必要があるので、事前に確認しておきましょう。
軽自動車の住所変更の手続き
場所 | 引越し先の管轄の軽自動車検査協会 |
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人 | 本人 |
概要 | 自動車検査証記入申請書、軽自動車税申告書を提出します。書類は当日入手できます。 保管場所を変更してから15日以内の手続きが必要です。 |
必要な物 | ・印鑑 ・自動車検査証(車検証) ・新住所の住民票など新住所を証明する書類 ・ナンバープレート |
保管場所届出の手続き
場所 | 引越し先の管轄の警察署 |
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人 | 本人 |
概要 | 自動車保管場所届出書、保管場所標章交付申請書を提出します。書類は当日入手できます。 保管場所を変更してから15日以内の手続きが必要です。 |
必要な物 | ・印鑑 ・自動車保管場所届出書 ・保管場所標章交付申請書 ・保管場所の所在図・配置図 ・保管場所が自分の所有地の場合:保管場所使用権原疎明書面(自認書) ・保管場所が貸し駐車場の場合:保管場所使用承諾証明書 |
バイクの住所変更
バイクは排気量によって次のように手続きが異なります。
・原動機付自転車=原付(125cc以下の原付(1種・2種))
・軽二輪バイク(126cc~250cc)
・小型二輪バイク(251cc以上)
それでは、各々について説明していきます。
原付(125cc以下の原付(1種・2種))
原付は、同じ市区町村内で引越した場合は転居届を出すことで、原付の手続きが完了し、同じナンバープレートをそのまま使うことができます。
他の市区町村へ引越した場合は、次の2段階での手続きが必要になります。
①引越し元の役所・役場で廃車手続きを行い、ナンバープレートを返納する。
②引越し先の役所・役場で登録手続きを行い、標識交付証明書と新しいナンバープレートを発行してもらう。
原付バイクの廃車手続き(引越し先で原付に乗る場合は必ず行う手続き)
場所 | 引越し元の役所・役場 |
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人 | 本人、代理人 |
概要 | 廃車申告書を提出します。書類は当日入手できます。 廃車の手続きを行うと「廃車申告受付書(廃車証明書)」が発行されます。これは引越し先で原付バイクを登録するときに必要になります。 |
必要な物 | ・印鑑 ・ナンバープレート ・標識交付証明書(紛失した場合は不要) ・身分証明書 |
原付バイクの登録手続き
場所 | 引越し先の役所・役場 |
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人 | 本人、代理人 |
概要 | 新住所に引越してから15日以内に手続きをする必要があります。 ナンバープレート返納時に受け取った廃車申告受付書を提出し、登録申請を行い、新たなナンバープレートと標識交付証明書を受け取ります。 |
必要な物 | ・印鑑 ・廃車申告受付書(廃車証明書) ・身分証明書(新住所を確認できるもの) |
廃車手続きを行ってナンバープレートを返納すると、新たに登録するまでその原付バイクには乗ることができませんので注意しましょう。
軽二輪バイク(126cc~250cc)
引越し先の管轄の運輸支局、自動車検査登録事務所へ届出を行います。
場所 | 引越し先の管轄の運輸支局、自動車検査登録事務所 |
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人 | 本人(代理人も可) |
概要 | 軽自動車届出済証返納届、軽自動車届出書、軽自動車税申告書を提出します。書類は当日入手できます。記入後、住民票とともに提出し手続きを行います。 |
必要な物 | ・印鑑 ・軽自動車届出済証 ・自動車損害賠償責任保険証書 ・新住所の住民票 ・ナンバープレート ・委任状(代理の場合) |
管轄が異なる運輸支局へ引越した場合は、新しいナンバープレートが交付されるので、ナンバープレート代(600円)が別途必要になります。引越しても管轄の運輸支局が変わらない場合は、ナンバープレートが変わらないので、ナンバープレートを持って行く必要はありません。
小型二輪バイク(251cc以上)
引越し先の管轄の運輸支局、自動車検査登録事務所へ届出を行います。
場所 | 引越し先の管轄の運輸支局、自動車検査登録事務所 |
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人 | 本人 |
概要 | 申請書、手数料納付書、軽自動車申告書を提出ます。書類は当日入手できます。 |
必要な物 | ・印鑑 ・申請書 ・手数料納付書 ・自動車検査証(車検証) ・新住所の住民票 ・ナンバープレート ・委任状(代理の場合) |
小型二輪の場合、軽二輪車と異なり、自動車検査証が必要となります。
管轄が異なる運輸支局へ引越した場合は、新しいナンバープレートが交付されるので、別途ナンバープレート代(600円)が必要です。引越しても運輸支局の管轄が変わらない場合は、同じナンバープレートを使うので、ナンバープレートを持ち込む必要はありません。
まとめ
- 運転免許は、運転免許試験場、運転免許更新センター、警察署で住所変更を行う。
- 自動車・バイクの住所変更は排気量によって届先が異なる。
運転免許は本人確認の証明書として非常に便利です。社会人生活での各種契約のときに出番が多いので、早めに変更手続きを済ませておきましょう。
自動車・バイクの住所変更が少し手間が掛かりますが、納税通知が届かなくなるなどトラブルの元になるので、忘れずに手続きしておきましょう。
以上です。では。
【参考】関東運輸局ホームページ(https://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/jidou_gian/touroku/)
※地域による違いや制度が変更される可能性がありますので、念のため手続き前に届出先のホームページにて最新状況の確認しておきましょう。
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